2015年12月20日日曜日

(参考)地球温暖化のメカニズム

地球温暖化のメカニズム

https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/honbun.php3?kid=209&serial=10291&bflg=1

第1節 
2 地球温暖化のメカニズム
(1) 温暖化が生じるメカニズム
 地球をはじめとする惑星は表面が太陽光の放射エネルギー(波長の短い可視光線)によって暖められ、宇宙にエネルギー(波長の長い赤外線)を放出することによって冷える。このエネルギーの出入りがバランスするように表面の温度は決まる。地球の場合、以下に述べる冷却効果と温室効果がなければ、平均気温は理論上5℃となる。
ア 冷却効果
 地球に向かって放射される太陽光は、その全てが地球の表面(地表)に到達するわけではない。地球の周りに太陽光を反射する物質(雲や火山から噴出した微粒子)があるときはそれによって反射され、その分は地表に届かない。また、地表に届いた太陽光もその一部は地表面で反射されてしまう。地球の場合は入射光の約30%が反射されて地球を暖めるのに寄与しない。この効果により、地球の表面温度は約23℃低下している。
イ 温室効果
 一方、大気中のガスの中には、太陽光の放射エネルギーのような波長の短い可視光線は吸収しないが、地表から宇宙への放射エネルギーのような波長の長い赤外線は吸収する性質を持つもの(温室効果ガス)がある。これらの分子はいったん吸収した地表からの放射エネルギーをあらゆる方向に再放射し、一部は宇宙に出て行くが、残りは地表に放射され、戻ってくる。この結果、地表の温度が上昇する(第1-1-1図)。
 地球の平均気温はこの温室効果によって約33℃上がりその結果平均気温は約15℃となっているのである。
Box3 理論上の気温――他の惑星との比較
 金星、地球、火星の大気の組成は、表の通り、それぞれ異なっているが、これらの星の現実の地表の気温は、温室・冷却効果の理論によりその大気の組成から推計した通りになっている。
 地球の温室効果が33℃であるのに対し、高圧の温室効果ガスがある金星では、温室効果は523℃に達し、温室効果ガスの少ない火星では温室効果は10℃となっている。





https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/img/209/tbx.1.gif

0 件のコメント:

コメントを投稿